昔と違い現在のポケットWiFiの速度は固定回線に近づいているともいわれており、家庭で趣味程度のネット利用頻度なら家と外でのインターネットのポケットWiFiでまとめてしまうのも良いかもしれません。
そんなポケットWiFiですが、いろいろ情報を見ていきますとポケットWiFiの他、同じように見えるWiMAXという種類もあります。
ポケットWiFiとWiMAX両者とも同じように見えますが、この違いは何なのでしょうか？
今更聞けないけど気になる疑問に解説していく事にします。
ポケットWiFiとは?
まず一番耳に馴染んでいるポケットWiFiについてから解説していく事にしましょう。ポケットWiFiとは、分かりやすくいえば持ち運びのできるWiFiルーターの事で、携帯電話のように電波が届く所であればインターネット接続を行う事が可能。
まさにポケットに入れて持ち運べるWiFiという意味ですね。
しかし、この話にはちょっとした誤解があり、正式には「持ち運びのできるWiFiルーター」の一般的な総称は「モバイルルーター」といいます。
実は、ポケットWiFiという言葉はワイモバイル（ソフトバンク）が提供しているモバイルルーターサービスの登録商標にあたるのです。
ただ、言葉の馴染みやすさからなのか、ポケットWiFiの方が一般的にWiFiルーターの総称のように認識されているようです。
以後、この記事で表記するポケットWiFiはワイモバイルのポケットWiFiサービスの意味で使用していく事にします。
WiMAXとは？
では次にWiMAXについて説明していく事にしましょう。ポケットWiFiの情報をネットで調べていくと必ずぶつかるのが、このWiMAXという言葉です。
一見すると同じように見えるのですが、このWiMAXは基本的には、前項で述べたポケットWiFiとさほど違いはありません。
大きな違いとしては通信回線がWiMAX回線という、インターネット接続に特化した特殊な回線を使用しているという事。
ポケットWiFiとWiMAXの違いとは？
では、ポケットWiFiとWiMAXの両社の具体的な違いを見ていくことにしましょう。まずは回線種類の違いから。
ワイモバイルに代表されるポケットWiFiは携帯電話と同じ4GLTE回線を使用しています。
ポケットWiFiのLTE回線の強みは携帯電話と同じ回線の為、対応エリアが広い点。
電波も強い為、地域によって電波が届かないといった心配が少ないポケットWiFiです。
WiMAXの回線は、UQコミュニケーションズが取り扱っている、ネット接続に特化したWiMAXという特殊な回線を使用しています。
2008年に登場したWiMAX回線は今年で10周年を迎えるのですが、まだ新参者の回線ですので、ポケットWiFiのLTE回線と比べると対応エリアは若干劣るようです。
ただし現在までにWiMAXもエリアを大きく拡大中のため、今後更に繋がり易くなる可能性が高い。
唯一のWiMAXの懸念点としては、WiMAXの電波は建物による電波干渉を受けやすい性質を持っている点。
WiMAXは対応エリア内であっても室内の場合、電波が弱くなる事があるようです。
総合比較！どちらがおすすめ？
最後にポケットWiFiとWiMAXはどちらがおすすめなのか？もっとも気になるとされる料金と速度、そして通信速度制限の点で比較してみる事にしましょう。
まずは、速度での比較から。
WiMAXで最も速度が速いとされるルーターSpeed Wi-Fi NEXT W05では、最高速度は下り最大708Mbpsとなっています。
ワイモバイル（ポケットWiFi）の最新ルーター603HWでは、下り最大612Mbps。
ドコモWi-FiのWi-Fi STATION N-01Jでは、下り最大682Mbps。
最高速度で比較しますとWiMAXの優勢。
次に料金に関して比較してみる事にしましょう。
上記に紹介したポケットWiFi・ドコモWiFi・UQWiMAX、3社の料金表をまとめてみました。
| 会社名 | 月間制限ありプラン | 無制限使い放題プラン |
| ドコモWiFi | ステップ3プラン(5G） | なし |
| 6,400円 | ||
| ワイモバイル | 月額定額5Gプラン | 使い放題プラン（アドバンスオプション） |
| 3,696円 | 4,380円 | |
| UQWiMAX | 月額定額7Gプラン | 使い放題プラン（UQFlatツープラスギガ放題） |
| 3,696円 | 4,380円 |
この料金表を見ますと、使い放題プランがないドコモWiFiは論外で、ポケットWiFiとWiMAXの両社による比較となりますが、料金に差はありません。
あえて言うならば、WiMAXのほうがポケットWiFiより月間制限の容量が2G多いくらいでしょうか？
しかし、ここからが肝心なポイントWiMAX回線を扱う会社はUQコミュニケーションズ1社だけだというお話をしましたが、WiMAXのサービスというのは、他のプロバイダでも取り扱っており、各社料金が異なるのです。
つまり、各プロバイダがUQコミュニケーションズからWiMAX回線を借り受けてサービスを展開しているのです。
いわば回線をOEMで提供しているような状況。
さらに！この代理店プロバイダが展開しているWiMAXは料金は本家のUQコミュニケーションズよりも安いのです!!
WiMAXは多くのプロバイダがサービスを展開していますが、その安さはいかほどのものなのか
まとめましたので詳しく見てみましょう。
| 会社名 | 月間制限ありプラン | 無制限使い放題プラン |
| GMOとくとくWiMAX | 3,609円 | 1～2ヶ月目 3,609円 | 3～24ヶ月目 4,263円 25ヶ月目以降 4,263円
| So-net WiMAX | 1～36ヶ月目 2,720円 | 36ヶ月目以降 3,695円1～36ヶ月目 3,280円 | 36ヶ月目 4,379円
| nifty WiMAX | 利用登録月 0円 | 2ヶ月目以降 3,420円利用登録月 0円 | 翌月～2ヶ月目 3,420円 4ヶ月目以降 4,100円
| BroadWiMAX | 1～24ヶ月目 2,726円 | 25ヶ月目以降 3,326円1～2ヶ月目 2,726円 3～24ヶ月目 3411円 25ヶ月目以降 4,011円 |
こう見てみますと、どこのプロバイダであっても本家UQコミュニケーションズより圧倒的に安いのがわかるかと思われます。
特にBroadWiMAXはダントツの安さ。
逆に安いという事でBroadWiMAXの品質に問題はないのか？と気になるほどです。
先ほどもお伝えしたように、これらの代理店プロバイダの展開するサービスの回線はUQコミュニケーションズの管理する回線。
従って回線インフラそのものには、どこのプロバイダであっても差はないのです。
そうであるなら料金的に最もお得に見えるプロバイダを選ぶのが、賢い選び方になるかと思われます。
ここの料金表で見るならBroadWiMAXという事になりますね。
ここまでの話を見る限りだと、ポケットWiFiとWiMAXを比べますとWiMAXが有利のように見えますが、気になるのが電波干渉による建物内での電波の弱さではないでしょうか？
確かにWiMAX回線はポケットWiFiのLTE回線に比べますと電波干渉の弱さがネックといえます。
こればかりは実際に使ってみないと分からないというのがポケットWiFi選びの難しいところ。
しかし、電波干渉の弱さという問題に対しては、2つの対策方法があります。
- au4GLTEオプションの利用
- TRYWiMAXの利用
au4GLTEオプションの利用
4GLTEオプションとは、WiMAXルーターの種類によってはWiMAX回線が圏外の場合、ルーターのスイッチ切り替えでauが提供する4GLTE回線（ポケットWiFiと同じ回線）を利用できる仕組み。分かりやすくいうとWiMAXであるにも関わらず、スイッチ切り替えでポケットWiFiの回線を使えるという事
このau4GLTEオプションはオプションというだけあって、使用した月には使用料として別途1,005円のオプション料金がかかっていたのですが、2017年の6月より無料で使えるようになりました。
これは非常に大きなメリットといえます。
ただし、au4GLTEオプションを使用する際には使い放題のプランであったとしても月間7ギガという通信容量制限が適用されます。
7ギガを超えますと、その月の間中128kbpsまで厳しい速度制限が課せられるので注意が必要。
TRYWiMAXの利用
お住いの建物内で電波干渉が気になるという場合はTRYWiMAXの利用がおすすめ。TRYWiMAXとは本家UQWiMAXが提供する無料のお試しレンタルサービス。
お試しで15日間WiMAXが利用できますで、使用を想定している自宅や建物内で問題なく使えるかテストすることが可能。
WiMAXの契約をお考えで、電波が気になる方はぜひ利用しておきたいサービスといえるでしょう。
さて、ここまでの話を踏まえてポケットWiFiとWiMAXはどっちが良いののでしょうか？
速度・料金・電波のすべての面からみてもポケットWiFiよりもWiMAXがお得！！
その中でも管理人のおすすめを上げるとするならばBroadWiMAXが1番という事になります。
ポケットWiFiは今後のサービス向上に期待したいところです。
以上ポケットWiFiとWiMAXの違い徹底比較でした。